外反母趾は巻き爪陥入爪になりやすいのか?
外反母趾だと巻き爪になりやすい?
特に女性の方に多いとされ、ヒールやストッキングの締め付けや先天的要因など様々な原因で、親指が外側に反ってしまう外反母趾。この外反母趾の人は巻き爪になりやすいのでしょうか?
結論から言いますと、外反母趾の人は巻き爪になりやすいです。
理由としては、外反母趾の症状の大小はありますが、親指が外側に反ってしまうため立ったり歩いたりするときに足の親指の中心ではなく内側(親指側)に重心がかかりやすくなってしまうからです。
そのため通常であれば立ったり歩いたりするときに足の親指を使い際、親指の中央で踏ん張ったりし、その指にかかった力を爪が分散してパワーに変え踏ん張りやすくなったりしますが、外反母趾の場合は指の中央ではなく内側にだけ力が加わってしまうので、爪の内側が立ったり歩いたりするたびに何十キロという力で押されることになってしまいます。
そして外反母趾の場合で親指の内側から常に力を加えられていると、もちろん爪も内側から常に力が加えられることになるので、その力で押されて徐々に変形していきます。
外反母趾に多い巻き爪陥入爪の特徴と矯正改善治療時の注意点
外反母趾の場合内側から外力が加わるため、一般的な巻き爪のサロンやお店で単純に爪をまっすぐにした場合、ほとんどの方の爪は「爪の内側が下がり爪の外側が持ち上がりすぎてしまう」【傾斜爪】になっていることがほとんどです。
これは単純に一般的な巻き爪対応のお店では、「爪が変形しているから爪を広げよう」と考えるため、外反母趾でも外反母趾でなくてもほとんどの場合同じような施術法を用いて巻き爪矯正を行い爪を広げてしまいます。
確かに早く広がることはいいかもしれませんが、その結果爪の内側が下がり外側が持ち上がりすぎてしまう状態になってしまう事が多いです。
そもそも内側が下がって外側が持ち上がりすぎてしまっている状態では、爪が変形してしまっている状態と変わらず角度が付いてしまっています。
そのためなおさら押されやすくなり、押されたら変形しやすくなり、変形したらさらに変形が加速するという悪循環になってしまいます。
爪が斜めに傾いてしまうとその後改善しにくくなる
外反母趾や重心のかかり方を考慮しないで爪の変形を改善してしまうと、結果爪が内側に斜めに傾いてまっすぐになってしまう事が多いですが、その場合、爪の外側が人差し指に当たって傷になってしまうだけでなく、常に人差し指や靴下などに接触することで徐々に爪が浮き爪がはがれてしまう方も多くいらっしゃいます。
こうなってしまう原因は、一般的な巻き爪のお店やサロンでの巻き爪改善では、【爪が変形している→爪をまっすぐにする】というだけの場合がほとんどで、外反母趾や重心による影響だけでなく、まっすぐにした後の影響や改善時の注意点などについて理解が足りていなかったり考慮していない場合がほとんどだからです。
一度内側に傾いてしまった爪、特にそれが外反母趾と合わさってしまった場合は、改善が困難になってしまうか、改善できてもかなり時間を要してしまいます。
外反母趾の方は特に重心の影響などで指の内側が押されやすく巻き爪になりやすく爪が斜めにもなりやすいため、時間をかけてもしっかりとした改善を目指すことが必要です。